「完成してみたら、想像していた雰囲気と違った」
「工事途中で追加料金が必要と言われた」
「予定していた日までに工事が終わらない」
リフォームを検討している方の中には、このようなトラブルを心配されている方も多いのではないでしょうか。
リフォームは、何もない場所に建物をつくる新築工事とは異なり、既存の建物を解体しながら状態を確認し、必要に応じて補修や変更を加えていく工事です。そのため、事前の調査だけでは確認できない問題が、工事開始後に判明することもあります。
ただし、リフォームで起こるトラブルのすべてが、施工不良や技術不足によるものとは限りません。
実際には、施主様とリフォーム業者の間で、工事内容や仕上がりに対する認識が十分に共有されていなかったことが原因となるケースも少なくありません。
この記事では、リフォーム工事で認識のズレが起こりやすい理由や代表的なトラブル事例、安心して工事を進めるために確認しておきたいポイントをご紹介します。
1.リフォームで認識のズレが生じやすい3つの理由
リフォーム工事で「伝えたつもり」「説明したつもり」といった行き違いが起こる背景には、リフォーム特有の事情があります。
イメージを表す言葉は、人によって捉え方が異なる
「明るくしたい」「シンプルにしたい」「高級感のある空間にしたい」といった言葉は、住まいの希望を伝える際によく使われます。
しかし、同じ言葉であっても、思い浮かべる完成イメージは人によって異なります。
例えば、施主様が考える「明るいキッチン」は、白や木目を取り入れ、自然光を活かした空間かもしれません。
一方で、担当者は光沢のある扉や照明器具を使った、華やかなキッチンを想像する可能性があります。
言葉だけでは細かな色合いや質感、空間全体の雰囲気まで正確に共有することは難しいため、打ち合わせの段階でイメージの差が生まれやすくなります。
建物内部は解体するまで確認できないことがある
既存住宅の壁や床、天井の内部は、現地調査だけではすべてを確認できません。
解体工事を始めてから、次のような状態が見つかることがあります。
- ・柱や土台の腐食
- ・シロアリによる被害
- ・配管の劣化や漏水
- ・下地の傷み
- ・断熱材の不足
- ・古い配線や設備の不具合
補修が必要になれば、当初の見積もりには含まれていなかった工事費用が発生したり、工期が延びたりする場合があります。
こうした可能性について事前説明が不足していると、施主様にとっては「後から費用を追加された」と感じる原因になります。
営業担当者と現場スタッフの情報共有に差が生じる
リフォーム工事では、営業担当者、設計担当者、現場監督、職人など、複数の担当者が関わることがあります。
打ち合わせで伝えた内容が書面に残されていなかったり、社内や協力業者への共有が十分でなかったりすると、現場に正しく伝わらないことがあります。
施主様は営業担当者に要望を伝えていても、施工する職人がその内容を把握していなければ、希望が工事に反映されません。
「担当者には伝えたのに、現場では聞いていないと言われた」というトラブルは、情報伝達の不足から起こる代表的な事例です。
2.リフォームで起こりやすいトラブル事例
ここからは、施主様とリフォーム業者の認識の違いによって起こりやすいトラブルをご紹介します。
事例1:選んだ色と完成後の見え方が違う
トラブルの内容
・外壁塗装や壁紙の張り替え後に、次のように感じるケースがあります。
・「カタログで見た色より薄く感じる」
・「思っていたよりも部屋が暗くなった」
・「サンプルでは良かったが、壁一面になると印象が違う」
考えられる原因
色は、サンプルの大きさや周囲の色、光の当たり方によって見え方が変わります。
小さな見本で確認した色と、壁や外壁などの広い面積に施工した色では、明るさや濃さの印象が異なる場合があります。これを「面積効果」といいます。
また、自然光、昼白色の照明、電球色の照明でも、同じ壁紙や建材の見え方は変化します。
色を決める際に、実際の施工場所や照明環境で確認していないことが、完成後のイメージ違いにつながります。
事例2:工事開始後に追加料金が必要になった
トラブルの内容
解体後に業者から、次のような説明を受けるケースです。
・「下地が傷んでいるため、補修が必要です」
・「古い配管をそのまま使用できないため、交換が必要です」
・「柱に腐食が見つかったため、補強工事が必要です」
追加工事によって数万円、工事内容によっては数十万円以上の費用が発生することもあります。
考えられる原因
リフォームでは、建物内部の状態を工事前に完全に把握することが難しい場合があります。
追加工事そのものが避けられないケースであっても、事前に可能性や対応方法を説明していなければ、施主様は突然費用を請求されたように感じてしまいます。
追加費用が発生する条件や、発生した場合の確認方法を契約前に決めておくことが大切です。
事例3:工事が予定どおりに終わらない
トラブルの内容
工事完了予定日を過ぎても施工が終わらず、引っ越しや家具の搬入、仮住まいの退去予定などに影響が出るケースです。
また、工事期間が延びたことで、騒音や駐車車両について近隣住民から指摘を受けることもあります。
考えられる原因
工期が遅れる理由としては、次のようなものがあります。
- ・悪天候による作業中止
- ・商品や建材の入荷遅延
- ・解体後に補修箇所が見つかった
- ・工程の調整不足
- ・管理組合や行政手続きの遅れ
予備日を含めずに工期を設定していた場合や、遅延時の連絡方法が決まっていなかった場合、施主様の不安や不満につながりやすくなります。
事例4:完成した設備が使いにくい
トラブルの内容
図面や仕様書どおりに完成していても、実際に使い始めると不便を感じることがあります。
例えば、次のようなケースです。
- ・キッチンの高さが体に合わない
- ・コンセントが家具や家電の後ろに隠れる
- ・扉を開けると通路が狭くなる
- ・収納棚が高すぎて使いにくい
- ・スイッチの位置が生活動線と合っていない
考えられる原因
カタログ上の標準寸法や平面図だけで決めてしまい、実際の身長や家事動線、使用する家具・家電のサイズまで確認していなかったことが原因として考えられます。
設備の位置や高さは、現地で実際に立った状態を想定しながら確認することが重要です。
事例5:打ち合わせ内容が工事に反映されていない
トラブルの内容
・「棚板を追加してもらう予定だった」
・「コンセントの位置を変更すると伝えていた」
・「この部分は既存のまま残すと話していた」
完成後に確認すると希望が反映されておらず、業者側からは「その内容は聞いていない」と言われてしまうケースです。
考えられる原因
口頭でのやり取りだけで変更内容を決め、見積書や図面、メール、打ち合わせ記録などに残していなかったことが主な原因です。
担当者と施主様の双方が同じ認識であったとしても、記録がなければ現場への伝達漏れや確認不足が起こりやすくなります。
3.リフォームの行き違いを防ぐ7つの対策
リフォーム工事を安心して進めるためには、業者に任せるだけでなく、施主様側でも確認のポイントを押さえておくことが大切です。
対策1:希望する雰囲気は画像で伝える
「ナチュラル」「落ち着いた雰囲気」「ホテルのような空間」など、感覚的な言葉だけで希望を伝えると、担当者との間でイメージの差が生じることがあります。
インターネットや住宅雑誌、メーカーの施工事例などから、希望に近い写真を複数用意しましょう。
気に入っている画像だけでなく、「この色合いは避けたい」「このようなデザインにはしたくない」といった参考画像も共有すると、担当者が好みを把握しやすくなります。
画像を見せる際は、写真全体が好きなのか、床の色、収納の形、照明、壁紙など特定の部分が好きなのかも伝えておくと、より認識を合わせやすくなります。
対策2:色や素材は施工場所で確認する
壁紙や床材、外壁材などは、できるだけ大きなサンプルで確認しましょう。
小さな見本だけで決定すると、広い面積に施工した際に、明るさや色の濃さが想像と異なることがあります。
室内で使用する素材は、昼間の自然光と夜間の照明の両方で確認することをおすすめします。
外壁や屋根の色は、屋外の太陽光の下で確認すると、完成後の印象をイメージしやすくなります。
可能であれば、メーカーショールームや実際の施工事例も参考にしましょう。
対策3:打ち合わせ内容や変更事項を文章で残す
工事内容や商品、色、追加・変更事項などは、口頭だけで決めず、書面やメールで記録を残しましょう。
業者が打ち合わせシートや議事録を作成している場合は、内容に間違いがないかを確認します。
記録が用意されない場合は、打ち合わせ後に施主様から確認メールを送る方法もあります。
例えば、次のように内容を整理して送ります。
・「本日の打ち合わせ内容について、確認のためご連絡します」
・「洗面台の扉カラーはホワイト」
・「コンセントは既存位置から右側へ移設」
・「追加工事費用は〇〇円」
・「工事完了予定日は〇月〇日」
変更内容が見積書や図面に反映されているかも、着工前に確認しておきましょう。
対策4:追加工事が発生する可能性を確認する
リフォームでは、解体後に補修の必要性が判明することがあります。
契約前に、担当者へ次のような質問をしておくと安心です。
・「解体後に追加工事が必要になる可能性が高い箇所はありますか?」
・「配管や下地に問題が見つかった場合、どのような対応になりますか?」
・「追加費用が発生する際は、工事を進める前に確認してもらえますか?」
・「追加工事が必要になった場合のおおよその金額を教えてください」
追加工事は、施主様の了承を得てから進めるのか、写真や見積書による説明があるのかも確認しておきましょう。
予想されるリスクを事前に理解しておくことで、工事途中で慌てずに判断できます。
対策5:工期と近隣対応について確認する
工事中は、解体音や工具の音、工事車両の出入りなどにより、近隣へ影響を与えることがあります。
着工前に、次の内容を確認しておきましょう。
- ・工事期間と作業時間
- ・音が大きくなる工程
- ・工事車両の駐車場所
- ・近隣挨拶を行う範囲
- ・業者と施主様のどちらが挨拶するか
- ・工期が延びた場合の連絡方法
マンションの場合は、管理組合への申請や共用部分の養生、工事可能な曜日・時間帯の確認も必要です。
天候や商品納期によって予定が変わる可能性もあるため、余裕を持ったスケジュールになっているか確認しましょう。
対策6:重要な工程は現地で確認する
すべての工程に立ち会う必要はありませんが、完成後に変更しにくい部分については、施工途中で確認することが効果的です。
特に確認しておきたいタイミングは次のとおりです。
解体が終わったとき
柱や床下、壁の内部、配管などの状態を確認します。補修が必要な場合は、理由や工事内容、費用について説明を受けましょう。
配線や下地を施工するとき
コンセント、スイッチ、照明、テレビ端子などの位置を確認します。
手すりや棚、壁掛けテレビなどを設置する場合は、必要な位置に下地補強が入っているかも確認します。
壁や床を仕上げる前
造作家具の大きさや通路幅、設備の位置など、図面だけでは分かりにくい部分を現地で確認します。
早い段階で違いに気付けば、完成後よりも修正や調整を行いやすくなります。
なお、現場で変更を希望する場合は、職人へ直接指示するのではなく、営業担当者や現場監督を通して相談しましょう。
対策7:見積金額だけで業者を決めない
複数社から見積もりを取る際は、合計金額だけを比較しないことが大切です。
同じリフォーム工事に見えても、見積もりに含まれている内容が異なる場合があります。
- ・解体費用
- ・廃材処分費
- ・養生費
- ・商品の搬入費
- ・電気・水道工事
- ・下地補修費
- ・諸経費
- ・保証内容
他社より大幅に安い場合は、必要な工事が見積もりに含まれていなかったり、契約後に追加費用が発生したりする可能性もあります。
金額だけでなく、質問への答え方や説明の分かりやすさ、デメリットやリスクについても説明してくれるかを確認しましょう。
相談しやすく、工事内容を丁寧に説明してくれる業者を選ぶことが、トラブル防止につながります。
工事中に認識の違いが見つかった場合の対応方法
事前に十分な確認を行っていても、工事中や完成後に気になる点が見つかることがあります。
その場合は、感情的に判断せず、状況を整理しながら対応することが大切です。
ステップ1:気になる箇所を写真と文章で記録する
施工内容に疑問を感じた場合は、スマートフォンなどで写真を撮影しましょう。
全体の位置関係が分かる写真と、問題箇所を近くから撮影した写真の両方を残しておくと、状況を説明しやすくなります。
併せて、次の内容を記録します。
- ・気付いた日時
- ・気になる場所
- ・現在の状態
- ・当初の打ち合わせ内容
- ・どのような対応を希望するか
可能であれば、見積書、図面、メール、打ち合わせ記録など、事前に確認していた内容も準備しておきましょう。
ステップ2:営業担当者や現場責任者へ連絡する
現場の職人へ直接変更を依頼すると、見積もりや工程、他の担当者との連携に混乱が生じることがあります。
気になる点がある場合は、営業担当者や現場監督など、決められた連絡窓口へ相談しましょう。
連絡する際は、「事前に確認していた内容と異なるように見えるため、現地で一緒に確認してほしい」と、事実を整理して伝えることが大切です。
現場で状況を確認し、修正が必要なのか、施工上問題のない状態なのかについて説明を受けましょう。
ステップ3:解決が難しい場合は相談窓口を利用する
業者との話し合いで解決できない場合や、契約内容について専門的な助言が必要な場合は、第三者の相談窓口を利用する方法があります。
住まいるダイヤル
住宅やリフォームに関する相談を受け付けている専門窓口です。工事内容や契約、住宅の不具合などについて、建築士などの専門家へ相談できます。
消費生活センター
契約内容や事業者とのトラブル、勧誘方法などについて相談できます。
相談する際は、契約書、見積書、図面、メール、写真、打ち合わせ記録などを整理しておくと、状況を伝えやすくなります。
リフォームを成功させる鍵は、早めの確認と情報共有
リフォームは、設備や内装を新しくするだけの工事ではありません。
現在の住まいの状態を確認しながら、これからの生活をより快適にするために、施主様と施工業者が協力して進める工事です。
認識のズレを防ぐためには、分からないことや気になる点をそのままにせず、早い段階で確認することが重要です。
工事内容、使用する商品、色やデザイン、費用、工期、追加工事の条件などは、口頭だけでなく、見積書や図面、メールなどで記録を残しましょう。
また、メリットだけでなく、工事上の注意点や追加費用の可能性についても説明してくれる業者を選ぶことが大切です。
宮崎で安心してリフォームを進めるならトラストホームへ
リフォーム業者との行き違いは、説明不足や確認不足だけでなく、言葉の受け取り方や完成イメージの違いなど、わずかな認識のズレから起こることがあります。
そのため、打ち合わせでは施工範囲や商品仕様、色、費用、工期などを一つずつ確認し、変更事項についても記録を残しておくことが重要です。
宮崎でリフォームをご検討中の方は、トラストホームへご相談ください。
お客様のご希望や現在のお悩みを丁寧にお伺いし、工事内容や費用、注意点について分かりやすくご説明いたします。
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